インド エイガ ノ ススメ ソノ十 - Bajrangi Bhaijaan -

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原題: Bajrangi Bhaijaan
出演:
パヴァン ・・・サルマン・カーン
ラシカ ・・・ カリーナー・カプール
シャヒダ/ムンニ・・・ ハルシャーリ・マルホトラ
チャンド・・・ナワーズッディーン・シッディーキー

<あらすじ>
パキスタンのカシミール地方にある山間の美しいスルタンプール村。

ある日、村民皆でがインド対パキスタンのクリケット試合を見ていると、パキスタンクリケット界のスーパースターであるシャヒド・アフリディが勝利のヒットを打つと、一人の妊婦がお腹を押さえた。

お腹の中の子が、喜んでお腹を蹴っていたのだ。

「生まれたら、この子の名前はシャヒダにするわ」

数年後、シャヒダの名を持つ女の子は大きくなったが、言葉を話せずにいた。

心配した彼女の母は、国境を越えて世界でも有名なムスリムの寺院へと娘が話すことができるように祈りに向かう。祈りが済み、パキスタンへと戻る列車が途中で立ち往生し、車内で一夜を明かすことに。
真夜中に目が覚めたシャヒダ(ハルシャーリ・マルホトラ)は、車外から大好きな子ヤギの声が聞こえてきた。列車を降りて子ヤギを見に行くと、急に列車は走りはじめ、シャヒダは取り残されてしまう。
目を覚ました母親がシャヒダを必死に探すが、すでにパキスタン領内に入ってしまった列車は戻ることなどできずに、そのまま行方が分からなくなってしまう。

デリーの西に位置するニザムディンでは祭りがおこなわれていた。

パヴァン(サルマン・カーン)が祝いの踊りを終えて、牛乳を飲もうとしていると、小さな女の子が自分を見ているのに気づく。
一言も話さないこの女の子に困ってしまい、自分は先を急いでいるからと施設へお願いするが、結局は一緒に連れてきてしまう。
どこから来たのかはもちろん、名前も言えないこの子にパヴァンはムンニと名前を付けて、自分が行った事が当たっているなら手をあげるんだよ?とルールを決める。
パヴァンは、婚約者であるラシカ(カリーナー・カプール)と結婚するために、帰ってきたのだった。

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ボリウッド一のマッチョムキムキ・マネーメイキングスターのサルマン・カーンの新作!

本国インドでの公開と合わせて、香港でも(ほぼ)インド人向けに同時公開となっていたので、香港に行ったついでに見ることができた。

サルマン・カーンといえば、やはりダバングチュルブル・パンデー
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(誰?と思ったあなたも、とりあえずついてきてほしい)

正義に燃え、男気あふれる悪徳警官のキャラと、サルマンのマッチョ髭キャラがぴったりはまり、もうこれ以上にハマり役はないぜっ!というくらい大好きなキャラだが、今回の映画では違う面を見せてくれた。

とりあえず、最初にネタバレしてもうしわけないですが、この映画でサルマンは、一切脱ぎません!殺しません!

チュルブルなんて最初の数分で何人殺したんだよっ!wwwwというくらい殺しますが、この映画ではありません。

しかも、最初の15分くらい一切でなくて、サルマン・カーン・フィルムというプロダクションで作っているだけで(これは本当)、本人出てないとかいうオチじゃないでしょうね!!と一瞬よぎりますが、やっぱり出てきてしまいます。

しかも、中井貴一かっ!ってくらいビシィッ!とした横分け。

さて、その映画。上記画像で女の子をおぶっていますが、この子が裏主人公のシャヒダちゃん。

アルプスの少女ハイジかと思うほど美しい、パキスタンはカシミール地方の小さな村の、敬虔なムスリム一家の娘さんですが、かわいそうに言葉を話すことができません。

心配した一家は、インドにある大きなムスリム寺院へこの子がしゃべれますようにと願いをかけに行くことに決め、村人たちからの温かいカンパもあり、母娘で国境を越えます。

日本人というだけで、世界の主だった国にパスポートだけあれば入れる私などと違い、パキスタンとインドは長年の近親憎悪同士。いくら陸続きといえども、VISAがなくては入ることが許されません。

そんな大変な手続きの末に、インド行の列車にのり、有名な寺院でシャヒダが話すことができますようにと祈りをささて、寺院前に出ているで店で、かわいらしいバングルを買ってもらうシャヒダ。

この子がめちゃくちゃ可愛いんですわ。

インド系の顔は目の下のゴルゴ線が年齢問わずでてこれがなんだか貧民感を醸し出すのですが、この子はこれがなくてぷっくぷく。

ムスリムなので頭を当初は覆っていますが、寝ている時に外したまま置いてきぼりにされたので、その後はずっと髪の毛出たまま。この髪の毛がきれいでツルンツルン。

子役にありがちなドヤ顔演技ではなく、山間にいそうだな、こんな子という普通(に感じさせる)演技がすごくいい。

表情もかわいくて、おそらく会場内すべての人が、一気にこの子の親のような気持ちになります(笑)

で、列車に置いてきぼりにされ(自分が悪いんだけど)、何をどうやってきたか、お祭りをやっているところでパヴァン(サルマン・カーン)に出会います。

またこれが、サルマン得意の変な踊りを踊ってるんですわ・・・・・

パヴァンは、気は弱いけど、インド相撲の名手。婚約者のラシカ(カリーナー・カプール・カーン)の待つ彼女の家に向かう途中なのに、こんなところで踊ってたわけですが、これが縁で、しゃべれない女の子を連れて帰ります。

学校の先生をしているラシカも、この女の子を暖かく迎え、彼女をなんとか親元に帰すべく、パヴァンと一緒に考えます。

このラシカの来ている衣装が、サリーではなくもっと北の方の衣装なのかな。パシュミナの刺繍ストールなどがとても綺麗でした。

しゃべることができない女の子に、ムンニと名を付けた二人。

ちょwwwwなんでここでムンニ出したwwww

↓ムンニ姐さん(ダバングより)
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いろいろあって、ラシカは「あの子を親元に送り届けるのが、私と結婚するための試練なのよ」と送り出します。

今回のラシカ扮するカリーナー・カプール・カーンは、結婚してから初めて見ましたが、いい役どころです。サルマンと一緒に、女優魂を見せつける変な踊りもしてくれます。丁度「きっと、うまくいく」程度の出演時間でしょうか。

このくらいなら、カリーナーあかん人も耐えられると思われます。

いろいろな苦労はあるのですが、このシャヒダ/ムンニという女の子のお蔭で、応援する気持ちしか起きない。

最後は、ボリウッド作品で初めて、ホロリ・・・・と(しかも会場内のほかのインド人もそんな感じ)。

ボリウッド作品にありがちな、途中で起こる凄惨な死もなく、何故か服が破れてムキムキ筋肉で女性ファンに甘い溜息を出せることもなければ、水にぬれることもなく、益してはガチンコ殴り合いがもう飽きたよって程長く起こることもありません。

が、めちゃくちゃいい映画です!!!

なにこれ?
殺人で係争中だからいい人アピールするために作ったのこの映画!?


って程、いい映画です。

イスラム教とヒンディー教、インドとパキスタンの問題など、日本人の私にはわからないことが多いですが、この映画では、そんな中でも私でもわかるありがちな違いがでてくるので、笑うことができます。

そして、ボリウッド映画にありがちな、え?今の30分ぐらい要らないよね?というわけのわからない部分がなく、全編通して、長くても飽きることなく見れます。

なによりも、居なくなった子を子供を思う気持ち、血のつながりもなんもない見知らぬ女の子を親元に帰してあげたいというインド相撲バカの素敵な気持ち。

これが、この映画にあふれています。

この映画を撮ったのは、 EK THA TIGER (邦題:タイガー~伝説のスパイ~)の監督ですが、この方はタイガーでも、印パ問題を取り上げていました。

元々は同じ民族。政治や国境を越えて助け合えることができるはず。


これね、3カーンのうち、サルマンがやったからいいんだと思います。

ミスターパーフェクト!きっと、うまくいく
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アーミル・カーンがやったなら「なんだよ、いい子ぶりやがって!」と嫌味になり、

キング・オブ・ボリウッド!恋する輪廻オム・シャンティ・オムの
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シャー・ルク・カーンがやったなら「いちいちシックスバック出すなよwwwいやらしわwww」となるところ、

サルマンのような気持ちの悪い怪しいオッサンを、こんな気持ち悪い目つきをするオッサンが、
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(ダバングより)
この女の子の存在が柔らかくして、ぴったりの役どころにしています。


英検3級の私の英語力でも、英語字幕を十分に追えて理解することができました。

DVDがでたら絶対に買おうと思っている映画。ボリウッド映画という枠を超えて、面白くていい映画でした。

なんといっても、公開3日で既に100カロールもの記録を出した印度でも今年ナンバル1作品!


私の中でも、今年観た映画の中で、ナンバル1!

日本公開してくれるといいのになー。買っちゃいませんか―?
by recipko2 | 2015-07-21 18:00 | Cinema | Comments(3)
Commented at 2016-01-10 21:33 x
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented at 2016-01-13 23:16 x
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Commented at 2016-01-15 22:01 x
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コスメやスキンケアや美容のこと。一生懸命あがいています。といっても最近は素敵なごみ・・・もとい日用品を買う方が多いけど。2019年も旅行に買い物に骨董市にと好きなことしまくります!


by recipko2

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